部屋で一人靜かに佇んでいると、かつての教え子から一本の電話が屆く結婚が決まったらしい。旦那さんはサラリーマンで、順風満帆の交際を數年経てからゴールインしたようだ。月日の流れを感じる。かつて、この教え子の美羽が學生だった頃、実は私は密かに彼女に想いを寄せていた。明るくて人懐っこい美羽は私によく授業でわからなかったところを質問してきた。放課後二人きりでの補習授業の後に、プライベートな相談を受けた事も何度かあった。たぶん特別扱いしていたんだと思う。美羽はもしかしたら私の事が好きなのかもしれないそう感じさ
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